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昨年の11月に仕事で訪れたSonthofenの町で滞在したホテルの裏に建っていた一件の廃屋。雪の多いこの地方独特の形状の屋根と、普通の家屋としては珍しい五芒星を型取った凝った装飾の施された組木造の伝統家屋。ホテルの親父の話によると、この家は所有者が亡くなってからかなり長い事買い手もつかずに朽ち行くままに廃屋として放置されているとの事。家というのは一旦人が住み手がなくなり空き家となると荒れるのにそう時間はかからないそうで、特にこの写真のような伝統家屋の場合にはいとも簡単に朽ち果て傷み修繕するのも難しくなってしまうそうです。
この朽ち行く伝統家屋で特に僕の目をひきつけたのが、崩れ落ちた外壁からのぞく木製の内壁に刺さる無数の木の破片(写真2枚目参照)。同僚の話によると、これは枯れ草と牛糞と泥を混ぜた外壁の「のり」を良くするための引っかけだそうで、なるほどそういわれれば内壁に刺さる木片にもちゃんと意味があるものだと感心すると同時に、今は忘れ去られた古の人々の工夫と生活の知恵を垣間見た気がしました。

すべて2006年11月20日撮影  Bayern -Sonthofen



















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